手荒れ(手湿疹)

手荒れ(手湿疹)について

手荒れ(手湿疹)とは手にできる湿疹、皮膚炎の総称です。水仕事をする人や、理美容師などによく生じます。手に対する水や様々な物質による刺激によって炎症が生じ、がさがさしたり赤くなったり、亀裂ができたりします。長期間続くと爪に変形が生じることもあります。
たまに手に水虫が感染(手白癬)して手荒れのような症状が生じる場合もあります。見た目はよく似ているので、顕微鏡で検査し、水虫を見つけることで区別します。

これは手の水虫(手白癬)です。このように手荒れと区別が困難な場合もあるため、顕微鏡で水虫の有無を確認する必要があります。手の水虫であれば抗真菌薬の外用がひつようです。

 手荒れの原因

手に対する様々な刺激によって起きるため、単一の原因がはっきり分かることはまれです。職業上で接触する物質(美容師なら洗髪料、生花店なら植物など)でかぶれていることもあります。疑わしい物質があればパッチテストという方法で検査して原因を確認することもありますが、原因が分かっても職業上避けることが困難な場合もあります。

 手荒れの治療

症状がひどいところにはステロイド外用薬を使います。症状が軽度の場合は保湿剤の外用を行います。よくなったあともなるべく保湿剤の外用を続けることで、予防します。

 手荒れの注意点

水仕事をする時はなるべく手袋をつけるようにしましょう。木綿の手袋をして、その上からゴム手袋を着用して下さい。明らかにかぶれる原因がはっきりしている場合はその物質を避けることが大切です。手を洗いすぎると症状が悪化します。手の洗いすぎには注意して下さい。手を洗った後は保湿剤を使いましょう。
職業上刺激を避けられないことも多いですが、その場合は外用薬を使いながらよい状態を維持することが目標になります。

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