多汗症

多汗症について

 汗が多く、生活に支障をきたす

多汗症とは手のひら、足の裏やわきなどのの汗が通常の人よりずっと多く、そのために生活に支障をきたしている状態です。
全身の汗が過剰になるものは全身性多汗症、体の一部(手のひら、足の裏、脇など)からの汗が過剰になるものは局所性多汗症とよばれます。

  •  紙に何かを書いていると、紙が湿ってよれよれになってしまう。
  •  足から汗がいっぱい出て、嫌な臭いがする。
  •  わきの汗がたくさん出て、冬でも衣服がぬれてしまう。

――上記のような症状でお困りの患者さんが少なからずいらっしゃると思います。
多汗症は遺伝的な要因や糖尿病、甲状腺疾患などによって起こることもありますが、特に原因がなく生じることもあります。局所性多汗症は神経の病気(脳梗塞、パーキンソン病など)で起こることもあります。
こうした多汗症には、以下のような治療法があります。

 多汗症の治療

■ 塩化アルミニウムクリーム外用

塩化アルミニウムクリームは収斂(しゅうれん)作用(組織を縮める作用)のある薬剤で、これを用いて汗腺の穴を塞ぐことにより汗の量を減らす治療です。副作用が少なく、有効性も高いため、多汗症に対して最も勧められる治療です。
どの場所にも塗ることができるため、手足、わきのいずれにも使用が可能です。
健康保険の対象になっていないため、自費診療になります。費用は50g(おおむね2ヶ月分)で1500円になります。1日1回外用し、2~4週間程度で効果が見られます。
効果の持続時間も長く、汗が減るようになったら2,3日に1回使用する程度で十分効果が見られます。
ある程度刺激性があるため、傷があるところなどへの使用は控えます。刺激が強い場合は外用薬で対処しつつ使用します。

■ 内服治療

汗の分泌を抑える内服薬で治療します。全身の皮膚に効果はありますが、効果の持続時間が短い欠点があります。塩化アルミニウムクリームが使えない場合に使用します。塩化アルミニウムがかぶれやすい顔面の多汗症などによく使います。

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