肝斑はいわゆる顔の「しみ」の一種です。原因はよくわかっていませんが、日光、お化粧、女性ホルモンなどが関係していると考えられています。
当院では肝斑の治療として、美白作用のある外用薬の塗布と、内服薬の服用を行っています。
■ ハイドロキノンクリーム
漂白作用が強く、有効成分が5%と高い濃度で含有されています。
■ トレチノインクリーム
コラーゲンを産生して皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促し、メラニンを排出してお肌にハリや弾力、潤いを蘇らせる効果があります。
いずれも経過観察した上でしみの状態に合わせて使用する必要があります。医師の指示をきちんと守って使いましょう。
■ トラネキサム酸
メラニン生成の要因の一つとされるメラノサイト活性化因子をブロックし、メラニンの生成を抑えます。
■ ビタミンC誘導体
高い抗酸化作用があり、メラニンにはたらきかけて色素沈着を緩和します。体の中では生成されないので、内服することでしみ取りに効果を発揮します。