毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)は上腕や頬などの皮膚に丘疹(ぶつぶつしたもの)が生じる病気です。多くは小児頃から生じ、思春期に目立つようになります。たまに湿疹の原因になってかゆみが生じることもあります。
小児期から思春期にかけて毛穴に角質(皮膚の表面の部分)がつまりやすくなることで起こります。遺伝的な要因にホルモン代謝、脂質代謝などが関係して発症すると考えられていますが、詳細はよくわかっていません。不潔だから生じているわけではありません。肌の体質のようなものとも言えます。ある程度遺伝する傾向があります。小児期から思春期に悪化しますが、その後成長とともに減少していきます。成人になってもある程度症状が残る人もいます。
角質を溶かす外用薬を使うことでぶつぶつが減り、なめらかな肌になります。
不潔だから生じているわけではありませんので、皮膚をごしごしこすらないようにしましょう。いったんよくなってもまた繰り返すこともあるので、気になったらその都度塗り薬を使ってなめらかにする程度の付き合い方でもよいと思います。
毛孔性苔癬が原因になって湿疹を起こす人はちゃんと治療をしたほうがよいでしょう。
谷保駅前皮フ科
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