痒疹(ようしん)には皮膚に丘疹(ぶつぶつ)や紅斑(赤み)が生じ、痒くなる病気です。痒疹には急性痒疹と慢性痒疹があります。
急性痒疹はおもに小児の四肢に生じる病気です。虫刺されなどをきっかけに盛り上がった皮疹が生じ、強いかゆみをともないます。
慢性痒疹はさらに多形慢性痒疹と結節性痒疹にわけられます。
多形慢性痒疹:おもに体幹にぶつぶつができ、かさかさした部分などがまじります。
結節性痒疹:虫刺されのようなぶつぶつがおもに四肢に生じ、かさぶたや傷をともない、硬くなります。
痒疹は何らかの刺激に対する皮膚の反応で炎症が起きていると考えられていますが、どのような原因で炎症が起きるかは不明のことが多いです。
ステロイド外用薬を使用します。
痒みに対して抗アレルギー薬の内服を行います。
いったんはよくなっても症状が繰り返すことが多いです。病変部が完全に平らになり、がさがさがなくなるまで治療を続けましょう。
症状がひどい場合はステロイドや免疫抑制剤の内服や、光線療法を行うこともあります。
難治性の結節性痒疹に対しては液体窒素療法を行うこともあります。
近年ヘリコバクター・ピロリ菌という細菌が多形慢性痒疹の原因になると分かってきました。多形慢性痒疹があり、ピロリ菌が感染している場合、ピロリ菌の除菌をすると多形慢性痒疹が改善、治癒することがあります。ただし多形慢性痒疹に対してピロリ菌の検査、除菌をする場合は健康保険の対象ではなく、自費診療になります。当院では多形慢性痒疹に対して、自費診療でピロリ菌の検査、除菌をしています。
谷保駅前皮フ科
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診療科目 |
一般皮膚科、小児皮膚科 |
休診日 |
水曜・日曜・祝日 |