爪水虫とは水虫の原因である白癬菌が爪に入り込んで増殖したものです。
爪水虫の症状としては、
などがあります。
爪水虫自体は見た目以上の害はありませんが、周囲に水虫を撒き散らし、足の水虫が治らない原因になります。
爪を少し削り、顕微鏡で水虫を確認することで診断します。見た目だけだと他の病気と区別がつかないことがありますので、顕微鏡で水虫を確認せずに爪水虫と診断してはいけません。
爪水虫を顕微鏡で調べると、このような白癬菌が見つかります。これで爪水虫と診断することができます。 |
乾癬という病気による爪の変形です。このように爪水虫と区別が困難な病気もあるため、顕微鏡で水虫の有無を確認する必要があります。 |
通常の水虫に使う塗り薬では治りません。
爪白癬でごく軽度のものであれば1年間塗り薬を続けることで2割程度の人が治ります。
早く、確実に治したければ抗真菌薬(水虫を退治する薬)の内服薬(飲み薬)を使用することを勧めます。ただし爪が生え変わらないと治らないため、完治には6ヶ月程度は内服を続ける必要があります。
■ 内服治療の注意点
内服薬は肝臓で代謝されるため、まれに肝臓に障害が起こることがあります。この肝臓の障害はすぐに内服を中止することで治ります。ですので爪水虫の内服治療を行う方は定期的に血液検査を行います。
爪水虫は足の水虫が爪に侵入して起こります。足の水虫になったら早めに治療すれば爪水虫を予防できます。
水虫になったら家族への感染を防ぐため、バスマットやスリッパはご家族との共用を避けて下さい。
ご家族に水虫の方がいると、本人が治ってもまたご家族から移ってしまうことがあります。できれば家族全員が同時に治療しましょう。
谷保駅前皮フ科
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